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第2回「自費訪問リハビリの可能性」
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歩くだけではない。「やりたいこと」を実現するリハビリへ

前回は、神戸で訪問リハビリに携わる中で感じている、「もっとリハビリを受けたい」というニーズについて書きました。

今回はもう一歩踏み込んで、自費訪問リハビリでは何ができるのかについて考えてみたいと思います。

「歩けるようになりたい」の、その先を見る

リハビリの目標としてよく聞くのが、

「歩けるようになりたい」

という言葉です。

しかし、本当に大切なのは、その先です。

なぜ歩けるようになりたいのでしょうか。

近所のスーパーへ買い物に行きたいのか。

孫の家へ行きたいのか。

友人と食事に行きたいのか。

旅行に行きたいのか。

ゴルフをもう一度したいのか。

目的は人によって全く違います。

だからこそ、私たちは「歩行能力を改善する」ということだけではなく、

「歩けるようになったら何をしたいのか」

まで考える必要があると思っています。

実際の生活の中で練習する

訪問リハビリの強みは、実際に生活している場所でリハビリができることです。

例えば、

自宅からスーパーまで一緒に歩いてみる。

バス停まで歩き、バスへの乗り降りを練習する。

自宅の階段を安全に上り下りする方法を考える。

実際のお風呂で入浴動作を確認する。

外食を想定して屋外歩行を練習する。

こうした訓練は、単に筋力を鍛えるだけではありません。

生活そのものを練習するリハビリです。

そして、自費訪問リハビリには、このような個別性の高いニーズに対応できる可能性があります。

「旅行に行きたい」もリハビリの目標になる

例えば、

「半年後に家族と旅行に行きたい」

という目標があったとします。

その場合、必要なのは単純な歩行訓練だけではありません。

どれくらいの距離を歩く必要があるのか。

階段はあるのか。

長時間座ることができるのか。

公共交通機関を利用できるのか。

疲れた時にどのように休むのか。

様々なことを考える必要があります。

そこから逆算して、必要な身体機能や動作を評価し、練習していく。

こうした考え方こそ、リハビリ専門職の専門性だと思っています。

リハビリは「機能訓練」だけではない

リハビリというと、

筋力トレーニング、

関節運動、

歩行練習、

というイメージが強いかもしれません。

もちろん、これらも重要です。

しかし、本来のリハビリテーションはもっと広いものです。

身体機能を改善することは、目的ではなく手段の一つです。

本当の目的は、

その人らしい生活を取り戻すこと。

あるいは、

新しい生活の形をつくっていくこと。

だと私は考えています。

目標があるから、リハビリは続けられる

ただ歩く練習を繰り返すより、

「孫の結婚式までに一人で歩けるようになりたい」

「春になったらもう一度ゴルフ場に行きたい」

「自分でスーパーまで買い物に行きたい」

という目標があった方が、リハビリに取り組む意味は明確になります。

そして専門職にとっても、

「何のためのリハビリなのか」

が明確になります。

自費訪問リハビリには、こうした一人ひとりの具体的な目標に、より深く関わることができる可能性があります。

次回は、自費訪問リハビリを単独のサービスとして考えるのではなく、介護保険・医療保険のサービスとどのように組み合わせていくのか。そしてこれからの訪問リハビリはどう変わっていくのかについて書いてみたいと思います。

吉田