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第4回「訪問看護のリハビリ」と「訪問リハビリ」は何が違うのか?
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第4回

「運動をする人」ではなく「生活を見る専門職」へ

これから訪問看護のリハビリ職に求められる役割も変わっていくと思います。

40分間、運動をしておわり。

歩行練習をしておわり。

関節可動域訓練をしておわり。

それだけでは、訪問看護ステーションからリハビリ職が訪問する意味は十分とはいえません。

利用者さんの身体機能だけでなく、

生活状況、家族の介護力、住環境、栄養状態、服薬状況、社会参加、そして病状の変化まで見る。

そして、必要な情報を看護師や医師、ケアマネジャーなどと共有する。

「身体を見るリハビリ」から「生活を見るリハビリ」へ。

在宅では、こうした視点がより重要になっていくと思います。

看護とリハビリは、もっと近くていい

訪問看護の強みは、看護師とリハビリ専門職が同じチームにいることです。

看護師は病状や医療面をみる。

PT・OT・STは身体機能や活動、生活動作をみる。

しかし、本来この境界線はそれほど明確なものではありません。

「最近歩けなくなった」という変化の背景に、病気が隠れているかもしれない。

「最近食べられなくなった」という変化の背景に、嚥下機能や姿勢の問題があるかもしれない。

だからこそ、お互いの専門性を持ち寄ることに意味があります。

これから問われるのは「何回訪問したか」ではない

介護保険制度では、どうしても「何回訪問したか」「何単位算定したか」という数字が注目されます。

もちろん制度を持続させるためには重要なことです。

しかし、私たちが本当に考えなければならないのは、

その訪問によって、その人の生活がどう変わったのか。

ということではないでしょうか。

一人でトイレに行けるようになった。

家の中を安全に歩けるようになった。

家族の介護負担が減った。

デイサービスに通えるようになった。

もう一度買い物に行けるようになった。

そして、できるだけ長く住み慣れた自宅で生活できるようになった。

訪問看護も訪問リハビリも、本来はそのためにある制度だと思います。

制度改正を単なる「規制」と捉えるのではなく、

「訪問看護とは何をするサービスなのか」

をもう一度考える機会にする。

そして、看護師とリハビリ専門職がそれぞれの専門性を活かしながら、一人の利用者さんの生活を一緒に支える。

私は、それがこれからの訪問看護ステーションに求められる姿ではないかと思っています。

       吉田